喫煙は、さまざまな癌の原因の中でも、予防可能な要因として最も重要と考えられています。欧米の研究では、がん全体の30%は喫煙が原因と考えられています。と言うことはタバコを吸わない人はそれだけで発癌のリスクはおおざっぱに言うと2/3ぐらいに下がるということになります。
 ここには喫煙の疫学と書いていますが、ここで言いたいことは以下に出てくる様々なデータは科学的に公平に出された信頼できるものであると言うことが言いたいのです。例えば喫煙者500人と非喫煙者500人を追いかけると喫煙者の方が8倍も発癌率が高かったと言うデータがあった時、このままそのように報告してもいいのかというとそうではないと言うことです。例えば、喫煙者の平均年齢が65歳で非喫煙者の年齢が56歳ならそれだけでも、このデータは信頼できないものになります。そのほか性別や塩分の摂取量、野菜の取り方、住宅環境、職場環境など様々な条件がほぼ同じでないとこの比較データは意味のないものになります。
 と言うことは簡単に喫煙者の方が発癌性が高いと言うけれど、これは大変なことなのです。
 まず、日本の厚生労働省の統計から、

1)日本の性別および年齢階級別喫煙率


 このグラフをよく眺めると、女性の喫煙者は男性の喫煙者に比べると遙かに少ないことがわかります。もしかすると喫煙率が同じだったら平均寿命ももっと接近したものになっていたのではと思うことがあります。(事実は知りません)

2)世界の地域別喫煙率
 では、世界に目を向けてみましょう。世界の地域別喫煙率と言うのが厚生労働省のホームページにあります。ここには次のように書かれています。「成人喫煙率は、先進国では男女の差が小さく、途上国では男性で高く女性で低いため男女差が大きいという違いがあります。日本など西太平洋地域は特に男女の差が大きいのが特徴ですが、最近若い女性の喫煙率の上昇が問題になっています。」それ以外に開発途上国での喫煙率の急増です。この責任はアメリカのタバコ会社や日本のJTにあります。

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